

今やドコモ以外の方の保有率も高まってきているdカード。
年会費もかからず、d払いなどの登場でさらにポイントを量産できるようになった人気カードの1つですね。
基本的には一般クラスカードの位置付けなので作成自体は難しくありませんが、中には幾つかの理由により審査に落ちてしまった方もいらっしゃいます。
その原因は一体何なのでしょうか?
そこでここからは、実際に「dカード」の審査に落ちてしまった方の「口コミ」を元に審査落ちの主な原因と対策について解説します。
今回の注目ポイントは以下の5つ。
以上を中心にお話していきます。
尚、今回は右記に掲載された口コミを参考としており、あくまで当サイトの検証データの結果という範囲でご参考ください。(【クレファン】https://crefan.jp/shinsa-4051.html)
それでは早速いってみましょう!
もくじ
解説しているクレジットカード
dカードの審査に落ちした人の主な「3つの原因」

それではまず最初は、審査落ちの主な原因について解説します。
まず「dカード」の審査の難易度ですが、当サイトの調査では決して高い水準ではありません。→難易度については>こちらへ
当サイトの調査では申込み者全体の約8割ほどが審査に通過しているのですが、残り2割の方は残念ながら審査に通らなかった結果となりました。
そこで参考にした口コミをさらに詳しく見てみると、主に以下「3つの原因」が見つかりましたのでご紹介します。
- 現在・過去の自己破産や債務整理といった「金融事故」
- 「多重申込み」
- 「ドコモユーザー歴」
現在・過去の自己破産や債務整理といった「金融事故」
まず1つ目の原因は金融事故によるものです。
主に「自己破産」「債務整理」を行った方の事です。
上記を過去に行った方は通称「ブラックリスト」と呼ばれる属性に位置し、クレジットカードを作成するのが非常に難しくなります。
また、ネット上のスラング(用語)として「喪中(もちゅう)」→債務整理から最低5年間、「喪明け(もあけ)」→債務整理の期間が満了したことを意味として使われています。
上記のとおり、「金融事故」の最中の方や、再生後すぐに申込みをした方は審査に通らなかった方が多かったです。
基本的に「dカード」に限らずどのクレジットカードでも同じことが言えるのですが、やはり1度ブラックリスト属性になると審査通過はかなり厳しいようです。
法的手段以外にも、カード代金や携帯料金を3ヶ月以上滞納してしまうとこの属性となり、再生するまでに5〜10年の時間がかかります。
そのため、月々の固定費をはじめとした支払いには十分気をつけておきましょう。
「多重申込み」
2つ目の原因は多重申込みです。
短期間、または同時に複数枚のクレジットカードを申し込むことです。
「多重申込み」が審査に悪影響を及ぼすと言われているのには主に以下の理由があります。
- カード会社にとっての「リスク」が高まるから
- 「入会キャンペーン目的」の申込みと思われるから
この中でも1番の理由はカード会社にとってのリスクです。
1度に多くのカードを申込みする方をカード会社は「何かお金に困っているのでは?」と思い、貸し倒れといったリスクを回避するために審査が厳しくなると言われています。
また、保有するカード枚数が増えるごとに、その人の総与信枠が大きくなってしまうのも理由として挙げられます。
「与信枠」はクレジットカードの利用限度額を表しており、「総与信枠」は保有しているカードの合計の利用限度額のことです。


利用限度額は、言うならばご自身がクレジットカードで借金ができる最大の金額を意味しています。
そのため、こちらもカード会社の「貸し倒れ」のリスク回避のために審査が通りづらくなると言われています。
「ドコモユーザー歴」
3つ目はドコモユーザー歴です。
口コミの中ではドコモ携帯の使用歴が長い人でも審査に落ちた方がいらっしゃいました。
上記の方々は、10年以上ドコモも利用していたとのことですが、審査に通過できていません。
もちろん、遅れることなく支払いをしていることはプラスに働きますが、ドコモの使用歴自体に大きな影響はないみたいです。
直接的な原因ではないにしろ「ドコモユーザー歴が長いから大丈夫!」という油断は禁物です。
- 「金融事故」の状態や「多重申込み」をすると審査落ちの可能性が高い。
- 「ドコモユーザー歴」は長いに越したことはないが、重視されるのはそれ以外の信用情報。
審査に落ちた場合「その後」はどうなる?

お次は、審査に落ちた場合のその後について解説します。
結論から申しますと、半年(6ヶ月)の間はクレジットカードの申込みを控えたほうがいいでしょう。
申込みに関する情報は「CIC」「JICC」「KSC」に記録・共有される
まず、「dカード」の申込みや審査に落ちた経歴情報は、以下3つの個人信用情報機関に記録されます。
- 「シー・アイ・シー(CIC)」→主にクレジットカード会社、信販会社が加盟
- 「日本信用情報機構(JICC)」→主に消費者金融、信販会社が加盟
- 「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」→主に銀行や銀行系カード会社が加盟
そして「dカード」の発行をおこなうNTTドコモは、この内CICとJICCに加盟しています。
*CICの加盟店一覧

*JICCの加盟店一覧

そのため「dカード」を申込みをすると、「いつ・誰が・申込みをして・結果は〇〇だった」といった履歴がまず「CIC」と「JICC」に記録され、その後「KCS」に共有されます。
そしてこの信用情報の登録(保管)期間が6ヶ月間と定められています。

この信用情報は、NTTドコモ以外にも「CIC」「JICC」「KSC」に加盟しているクレジットカード会社なら見ることができます。
つまり、ご自身の「dカード」の審査落ちの情報は、6ヶ月の間は他のカード会社も知ることができる情報です。
そのため、再度「dカード」を申込みたい方や、他のクレジットカードを申込みたい方は最低でも半年の時間を空ける、もしくは「dカード」よりも審査が甘いと言われているカードも申し込む流れになります。
また、現在登録されている個人情報の内容は、各機関に連絡することで開示することができます。
*実際に筆者が書面にて開示を求めた際に送られてきた「CIC」「JICC」「KSC」の書類

- 審査に落ちた情報は6ヶ月間保管、共有されるため、その間のカードの申込みは避けたほうがベター。
dカードを始めとした「クレジットカードの審査基準」について



続いては、クレジットカードの審査基準について解説します。
「dカード」に限らず、クレジットカードでは主に以下3つの「C」が審査基準として重要視されています。
- 「Capacity」→返済能力
- 「Character」→性格
- 「Capital」→資産や財産
「Capacity」→返済能力
1つ目はCapacity(返済能力)です。
- 「年齢」→若いほどいい
- 「職業・職種(雇用形態)」→安定的なほどいい
- 「勤務先の規模」→大きいほどいい
- 「勤続年数」→長いほどいい
- 「年収」→多いほどいい
- 「借入額」→少ないほどいい
基本的に「dカード」は年会費無料であり、一般クラスの位置付けであるため審査はそこまで難しくはありません。
無職でない限り、アルバイト・フリーターの方でも一定の継続的な収入があれば作成できる可能性は十分にあります。
しかし反対に、どんなに収入が多い方でも他社のカードローンやキャッシングといった借入金額が多いと審査通過は難しくなります。
申込みの際はある程度の収入を確保しつつ、できるだけ借入金額を減らしておくようにしましょう。
「Character」→性格
2つ目はCharacter(性格)です。
ここで言う性格とは、代金を延滞・滞納なく支払ってきたかという経歴を表しています。
- クレヒス
- 携帯料金
- 公共料金など
この項目で1番重要なのがクレヒスです。
クレジットカード・ヒストリーの略語です。
その名の通り、これまでクレジットカードで支払ってきた経歴(履歴)を表しています。
クレジットカードを使用した経歴も、先ほどの個人信用情報機関に記録されていきます。
この取引履歴に「遅れなく支払いができている」という記録が残れば審査が有利になります。
使用する金額は毎月10万円など少額でも評価され、分割払いやリボ払いといった割賦(かっぷ)の支払い方法を完済できているのも高評価に繋がります。
ゴールドカードへのアップグレードや利用限度枠の増枠などプラスに働くことが多い為、できるだけカードで決済をしていい取引履歴を残していきましょう。
「Capital」→資産や財産
3つ目はCapital(資産・財産)です。
- 「住居形態」→持ち家である方がいい
- 「住居年数」→長いほどいい
- 「家族構成」→独身の実家住まいが1番いい
上記のとおり、主に住居をメインとした不動産関連の項目です。
住居は「自己名義の持ち家→(分譲住宅)」が1番評価が高く、次に社宅、賃貸マンション、公営住宅の順番で評価されていきます。
年数は「賃貸」の場合は同じ場所に1年以上、「分譲」なら半年ほどでも保有資産と認識され評価されます。
家族構成は、「独身」であり実家で家族と「同居」していると1番高い評価がつきます。
それ以外の方でも評価が悪くなる訳ではありませんが、上記の方が審査に通過しやすい傾向となります。
- 「審査基準」には3つの「C」が重要となり、それぞれに評価される項目がある。
審査落ち(否決)しないための「対策」



続いては、「dカード」の審査に落ちないための対策方法につてい解説します。
これまで解説してきたとおり、審査通過のためにはやっておくべき事と避けるべき事があります。
「dカード」を作成するのに不安がある方は、以下の対策と注意点をご参考ください。
「やっておくべき事」→対策
まずはやっておきべき事を見ていきましょう。
- 「無職」を避けてある程度の「収入」を確保する
- 現在使っているクレジットカードの支払いをきちんと行う
- 携帯料金の支払いを遅らせない
- 他のカード「借入(キャッシング枠)」や「総与信枠(限度額)」を減らして申込みをする
- 「勤続年数」や「住居年数」は長い状態で申込みをする
基本的に審査に不安な方は、学生、専業主婦、派遣社員、年金受給者の方などが多いかと思います。
このような方々はご自身の収入だけでは審査通過が厳しいため、「配偶者」や「同居するご家族の収入」、また「勤続年数」などが重要となってきます。
ご自身の身内の方の信用情報に大きな傷がなく、継続的な一定収入があれば問題なく作成できるでしょう。
「避けるべき事」→注意点
続いては避けるべき事についてです。
- 「金融事故」の最中や再生後スグの申込み
- 「多重申込み」を避ける
- 「ドコモユーザー歴」が長いからといって油断しない
- 他のカードで審査に落ちてから「6ヶ月以内」の申込み
上記の事は、審査においてマイナスに働いてしまう要素です。
せっかくご自身の信用スコアが高い状態なのにこれらによって減点されると、「dカード」を作成できなかったり少額の限度額の設定など悪影響を及ぼします。
これから作成をお考えの方は、上記に十分気をつけて申込みください。
- 事前に対策しておくことで審査通過の確率はぐっと高まる。
申込み前にチェック!dカードの審査の「難易度」は?

最後は、「dカード」の審査の難易度について解説します。
ここでは当サイトが133件の口コミを元にリサーチした審査の可決、否決情報の結果をご紹介します。
133件の口コミから見た「dカード」の難易度
検証結果は以下のとおりです。
- 「通過した人」→82.7%
- 「落ちた人」→17.3%
上記のとおり、「dカード」の審査通過をできる確率はかなり高めです。
申込み者の中には「学生」「専業主婦」「派遣社員」「自営業・自由業」の方もおり、どの職業でも高い確率で通過していました。
ただ、年齢が60歳以上の年金受給者の方だと通過できる確率は30%代とかなり低かったです。
審査の難易度について詳しく知りたい方は、下記にて徹底解説していますのでご参考ください。
詳しくはこちら 【dカード】審査は甘い?「難易度」を133件の口コミから徹底検証します!「年会費の変更」と「最高の限度額」も厳しくない理由の1つ
また以下の2つを理由に審査の難易度が高くないと言えるでしょう。
- 年会費が1,250円から「永年無料」に変更された
- 「限度額」の最高が100万円まで
「dカード」の年会費は、2019年9月16日の入会から永年無料に変更されました。
これまでは1,250円が年1回以上のカード利用で無料となる実質無料であったため、これにより保有できる会員の幅が広がったと言えるでしょう。
また、「dカード GOLD」の限度額は最高で300万円なのに対し、「dカード」は100万円まで。
これまで解説してきたとおり、限度額が低いほどカード会社にとってはリスク回避ができるためそれ相応の難易度になるかと思います。
関連するページ 【dカード】「限度額はいくら?」口コミを元に目安となる平均値を年代、職業別で解説します!- 「dカード」の審査は決して厳しい訳ではなく、全体の8割以上の方が可決している。
今回のまとめは?

今回は、「dカード」の審査に落ちてしまう原因と対策について解説しました。
まとめると以下のようになります。



欲しいカードが見つかった後に気になるのが、そのカードの審査の内容や審査期間についての情報ですね。
「dカード GOLD」となると審査ハードルは高まりますが、「dカード」は年会費無料で18歳から申込みできるなど門戸は広く開かれています。
d払いの登場によりますます使いやすくなった「dカード」。
まだお持ちでない方は、これを機会にぜひ1度「dカード」の魅力を体感していみてはいかがでしょうか?